※97年1月頃hideさんが語った、「人生を一層楽しいものにするBIYAKU達のジャンル分けを超えたファイル」である。(全17FILE)
FILE002
PATA
(X JAPANのもう一人のギタリスト)
彼はお酒の師匠なんですよ。
彼がいなかったら、僕はこんなにべえにはなってなかったかもしれない。
本来はお酒のあるような盛り場が好きなだけで、お酒そのものが大好きというわけではなかった。
始めて自分たちの給料で家をられるようになった時に、彼と一緒に家を探したことがあるんですよ。
近所に住んでたし。
で、暇なときに、と言ってもまだ駆け出しのバンドマンだったから、昼間暇な事が多かったんだけど。
そういう時に、夕方4時くらいから飲み行ったこともあって。
彼が教えてくれたのは、お酒の味というよりは、お酒を飲むというそのたたずまい自体。
そういうのってジジくせぇと思ってたり、もしくは打ち上げでビールひっかけたり、テーブルひっくり返してたりしてた人達はいっぱい見てたけど。
まずは白木のテーブルがあって、そこに斜めに座って片肘をついて、つきだしを前に静かに飲むという、
そのたたずまいを、カッコいい!と思わせてくれたのが彼でした。
CAUTION!!!
インディーズ時代に『バニシング・ヴィジョン』を出して、そのギャラが確かひとり100万円とかだったんです。
それをスタジオでもらったんだけど。
彼はいつもGパンの左ポケットに銀の携帯用ウィスキーボトルを入れてて。
もらったギャラを無造作にそこに突っ込んでるもんだから、帰る頃になって落としてるんだよね(笑)
誰かが、落ちてるぞ!って言ったら、「お、そうか」って何事もなかったかのようにそれを拾って帰っていったという。
落し物があったら彼に言ってあげてくださいな。